今回は、気分の浮き沈み・気持ちの波をテーマに本をご紹介しようと思います!
でも、こういう本ってだいたい"規則正しい生活をしましょう"みたいな感じじゃない?
必死に解決策を探している時に、その結論だとちょっとガッカリしますよね。今回の本は切り口が違いますよ。坂口恭平さんの「躁鬱大学」をご紹介します!
気分の浮き沈みに関する本を探すのは難しい…?
著 者 : 坂口恭平
題 名 :『躁鬱大学―気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません―』
出版社 : 新潮社
発売日 : 2023.10.30(文庫)
ページ数: 304頁
躁鬱大学…タイトルからして衝撃だね。
私は、生理前の1週間ほど気分の浮き沈みが激しいことでずっと困っていました。ネットや本で調べても、規則正しい生活、栄養のある食事、適度な運動とか書いてあるじゃないですか。そういう当たり前のことを見るたびに「出たよ...」ってなってたんです。
やっぱり「結局それか」って思うよね。
悩んでる方、結構いると思いますよ。迷惑かけちゃいけないって波を見せないようにみんな頑張ってるのかなって。
そうだよね、じゃあ、「躁鬱大学」の内容はどんな感じなの?
本を書いた坂口恭平さんが、実際に気分の浮き沈みが激しくて悩んでいたんです。それとどう付き合っているかを率直に書いてくれているので、とても参考になります。もちろん個人的な内容ですから、全部をそのまま使える訳ではないです。それでも、「なるほどな」と思える部分が沢山あるのでおすすめです。
【気分の浮き沈みとの付き合い方】厳選した3つのポイント!
本には色々なヒントが紹介されているのですが、私が特に面白いなと思った方法を3つご紹介します。
①作業は多彩であるほどいい
②自分に「今何がしたい?」問いかける
③周りの人に合わせ過ぎず気持ちを伝えていく
それでは1つ1つ細かく見ていきましょう!
気分の浮き沈みとうまく付き合う①作業は多彩であるほどいい
作業は多彩であるほどいいし、ながら作業でもいいと本には書いてあります。
「1つに絞る」「ながらじゃなくて集中」とはよく聞くから、これは新鮮だね!
作業を1つに絞って熱中すると、確かに早くおわるのですが…。個人的に一点集中だと、視野が狭くなったり、他の部分が疎かになったりします。なので、あえて作業を多彩にすることは、生活バランス的にも有効だと感じました。頭の作業と体の作業を適度に織り交ぜると心地がよいです。
更にこれと小さな習慣と組み合わせれば、気分の浮き沈みがあっても出来ることが増えそうですよ。気になる方はこちらも読んでみてくださいね♪
気分の浮き沈みとうまく付き合う②自分に「今何がしたい?」と問いかける
複数作業があるときに、のっている作業に手をつけるだけで捗り方が全然違うなと感じています。それも「今何がしたい?」と、気持ちに寄り沿っている結果なのかもしれません。
また、「ちゃんとしよう」と思っているときは、だいたいやりたくないことやって溜まっているというのは目から鱗で新鮮でした。
「ちゃんとしなきゃ」が反動強くなる元だから、「適当さ」が大事だよと。
普段言われることと真逆で、そう言ってもらえると肩の力が抜けるね。
気分の浮き沈みとうまく付き合う③周りの人に合わせ過ぎず気持ちを伝えていく
人に合わせることができるとしても、ずっと合わせると内側で疲れはたまります。
人の顔色に気づきやすい方ならなおさら大変だよね。
我慢して反動で浮き沈みが強くなるなら、②の「今何がしたい?」と自分に聞きつつ意識的にそれに沿うことが大切だと本では書いてあります。
ただ、周りとの折り合いも大事ですよね。何も言わずに察してもらおうとするのは難しいです。
ここで、坂口さんの伝え方がすごく素敵だと思ったので少し引用させていただきます。
集中して作業するときにご飯を食べようと言われたの場面です。
「みんなで食べててね。僕は自分がやりたいことを途中でやめてしまうと体の調子が悪くなるから、もうすこしこの作業に集中します。僕のことは気にせずにお願いします。たぶんあと 30分くらいで落ち着くから、 30分後に食べます」と伝えると、すごくラクだし、ただでさえ楽しくやっている作業が周りからもっとやっていいよと言われてさらに楽しくなります。
(引用元:坂口恭平「躁鬱大学: 気分の波で悩んでいるのは、あなただけではありません 」p.140)
こんなふうに言えばいいんだなぁとすごく参考になりました。
気持ちを伝えて「何がしたい?」を叶えつつ、共存を模索していくことが大切なんだね。
気分の浮き沈みには自分にあった方法が大切だと分かる「躁鬱大学」
今回は、坂口恭平さんの「躁鬱大学」をご紹介しました。
今回紹介した内容以外にも、色々な内容が載っていますがこれは”坂口さんに有効だった方法”です。世間の方法と本に紹介されている内容が全然違ったように。人に合っている方法は、本当にそれぞれなんだなと感じました。
トライして合ったらいいし、合わなかったら「自分には違ったかも」と割り切って方法を捨てることの大切さを感じました。
「世間で紹介されている方法が全然できないんだけど」って思ったら、この本を読んだら目から鱗というか固定概念が外れるかもしれません。
・気分の浮き沈みが激しい
・気持ちの波でモチベーションが変わる
・今まで見てきた方法がピンとこなかった
最後までお読みいただきありがとうございました♪